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ミキシング

マルチマイク録音されたドラムキットは2通りの考えのもとでミキシングされます、ひとつはオーバートップを基準に全体のバランスを取るやり方、もうひとつは、個々のパーツをミキシングした上でオーバートップや、アンビエンス系のサウンドをかぶせるやり方。どちらの方法でも言えることですが、ドラムキットのミキシングはシンセ等でのドラムパーツのミキシングと違い、スネア、バスドラ、などの個々のパーツをミックスするだけでは、パワフルなサウンドは生まれません。多くの人が勘違いされてる部分でもありますが、スネアやバスドラを単体で録音した音は細く、それらを混ぜ合わせるだけはドライすぎる音になり、ドラムらしい音を表現することは困難です。例えばスネアドラムに関して言えばマイクはドラムのヘッド、特に打面周辺を狙いますので全体のボディー鳴りはオーバートップのマイクに任せることになります。

スネアドラムの音作り

スネアドラムは単体では特に細く、弱いサウンドになりがちの楽器で、上下のマイクを立てることにより、音圧と、スナッピーによる響きを得ることができます。サンプルをご用意しておりますのでご確認下さい。


SAMPLE
(44.1kz 16bit)
スネアトップ

スネア打面のアタック音は豊かですが、全体の胴鳴りが弱いのがわかると思います。次にスネアのボトムサイドのマイクのサンプルを聴いてみてください。


SAMPLE
(44.1kz 16bit)
スネアボトム

スナッピーのサウンドが良くでておりますね。ただ、こちらも胴鳴りは弱く、音の成分が高域に集中しているのがわかると思います。


SAMPLE
(44.1kz 16bit)
スネアミックス

スネアドラムのトップとボトムのサウンドを混ぜると、このようになります。この時重要なことは、やはり位相の問題です。上下のマイクが、同じ角度、同じ距離の場合、ボトム側のマイクの位相を逆にすることで音圧が得られますが、上下のマイクの角度が違ったり、極端に距離がある場合は、位相を変えると逆に不自然になる場合があります。マイクの角度に気をつけるのはもちろんですが、慌しいレコーディングの現場では必ずしもうまくセッティングできるとは限らないので、ミキシング時にあえて位相を変えない方がうまく行く場合もあります。

バスドラムの音作り

バスドラムは、マイクの位置によって大きくサウンドの変わる楽器のひとつですが、マイクのセッティング位置によってのサウンドの違いをある程度把握しておけば、ミキシングも困ることはないでしょう。まずはサンプルをお聴き下さい。


SAMPLE
(44.1kz 16bit)
バスドラム

バスドラムのホールカット部分にマイクを挿入した場合、おおよそこのようなサウンドになります。アタックに切れがなく、全体的にこもった感じになりますが、ビーターを狙ったマイクと混ぜることによりこのようなサウンドになります。


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(44.1kz 16bit)
胴鳴り+ビーター

かなり力強い音になり、バスドラムらしいサウンドになったと思います。アンビエンス系のマイクを立てるとさらに胴鳴りが録れます。


SAMPLE
(44.1kz 16bit)
アンビエンス

マイクが3本となり、かなりリアルな音になりますが、全体のバランスによって、Roomyになりすぎる場合もありますので、音量調整は慎重にする必要があります。

タム類の音作り

タムもスネアドラム同様、単体だけでは弱いサウンドになりがちですが、マイクのセパレーションをきっちりして上で、アタックさえしっかり録音できれば全体をミックスした時にそれほど違和感は感じないと思います。サンプルはタムのみのサウンドですので、音の輪郭もくっきりしておりますが、実際に他の楽器と同時に演奏した際、ここまで上げられないことがほとんどです、参考までに聴いてみてください。


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(44.1kz 16bit)
タム、フロア

ハイハットの音作り

打点を狙ったマイキングだと、高域のアタックがカチカチうるさいので4000Hzあたりをカットするか、打点を狙わない方が良い結果が得られる場合が多いです。また、かぶりが気になる場合は100Hz周辺をカットして残りの成分をオーバートップにまかせると良いでしょう。


SAMPLE
(44.1kz 16bit)
ハイハット
掲載日 2007年10月10日、13:22

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