録音環境を整える
マイクの選定が終わればいよいよ録音、ということになりますが、録音するにあたって録音環境を整えることは非常に重要になります。録音の良し悪しはセッティング段階から決まると言っても過言ではありません、下準備をおろそかにすると、仕上がりに満足できず、二度手間、、ということにもなりかねませんので、実際の録音と同じようにこだわるようにしましょう。
ボーカル録音に使用する部屋を考える
プロのレコーディングスタジオではボーカルブースと呼ばれる、ボーカル専用の録音部屋が用意されます。この中は非常にデッド(音の反射の少ない場所)な空間になっており、全くの素のボーカルサウンドを録音できるようになっております。ドラム録音などではあえて反響のある場所で録音し、奥行きを出すこともありますが、ボーカル録音では基本的にフラットな音質で録音したほうが無難です。一旦フラットなボーカルが録音できれば後の処理でいくらでも加工でき、最終的な音像に近づけることができます。(反響のある部屋で録音すると修正ができなくなります。)もちろん一般の家庭で録音する場合、専用ブースはまずないので、自分で部屋をデットな環境に構築する必要があります。宅録では常套的な手段ですが、フローリングの部屋の場合、雨戸を閉め、カーペットやダンボールのようなものを敷き詰めると、地味ですが比較的簡単に反響対策はできると思います。またマイクスタンドもフローリングより、カーペットの上に設置したほうが、振動を受けにくいのでおすすめです。
マイクを設置する場所を考える
当たり前ですが、同じ部屋でもマイクを設置する場所を変えるだけで大きく音は変わります。完璧にデットな環境が出来上がった部屋なら安定しますが、一般家庭の場合、部屋に家具などもあると思いますので、完璧にデットな環境を作るのは難しいでしょう。その場合マイクが部屋の中心方向を狙うようでセッティングをすると、部屋自体の鳴りが混入します。逆に壁を狙うと、壁からの反響が混入します。部屋に大きめの窓があるならカーテンを閉め、カーテンをマイクで狙うようにセッティングすると反響を抑えることができます。また、PC等で録音する場合、利便性を狙ってその周辺にマイクをセッティングする方もおられるようですが、ノイズの混入が多いので控えましょう。特に古いディスプレイや、ブラウン管のテレビの近くにセッティングすると、原音と同じくらいのレベルのノイズが混入しますので注意が必要です。


